今回ご紹介いたしますのは
非常に自由度が高く、
おりたたみ自転車の中では
異色の販売形態「フレーム販売」
のフォールディングスポーツバイク
REACH
についてご紹介させていただきます。
2022年7月現在、
REACHの完成販売はございません。
完成車販売と異なりまして
完全にバラバラのアイテム達を
オーナー様のご希望に合わせて組み上げていく
このREACHは当サイクルハウスしぶやでは
新車販売時の納車整備の際より、
「カスタム車体」
としてご案内をさせていただいております。
オーナー様のご希望の変速機器や
主に乗車ポジションやハンドル形状と
そこに走行時の各部動作、
折りたたみ時の配線を加味して
ケーブル類の調整をシビアに行います。
その為、通常の納車整備時には発生しない、
「組み上げ作業工賃」
が別途、車体仕様事に発生いたします。
何卒予め御了承願います。
上記の作業工賃に関しては
REACH日本公式代理店日、
パシフィックサイクルズジャパン発信の
「REACH用完成車パーツキット」
を用いて組み上げ作業を行う場合も
同様に発生いたします。
この度のオーナー様は
元々所有されるロードバイクのアップデートの際に
「外し部品」として発生した
shimanoコンポーネント
ULTEGRA R8000シリーズ
をお持ち込みの上でのご相談でした。
REACHには元々、折り畳み機能に合わせて
過去の事例より推奨される配線ルートがございますが
今回のR8000での配線作業に際しては
リアフレーム側の後半は完全にアドリブ。
→配線作業→折り畳み確認→
→展開作業→変速など各部動作確認→
をひたすら繰り返すことによって
最適ルートによる配線をさせていただきました
自慢の部位となっております。
お持ち込み部品によるカスタムをご検討の場合は
※
お持ち込み部品による修理の場合は
原則としてカスタム作業と同じ扱いとなります。
折り畳んだ状態を右側面(チェーンリング側)から
折り畳んだ状態を左側面(ディスク側)から
折り畳んだ状態を上部から
ご覧いただいたところで
今回の車体の折りたたみ方法について
ご紹介をさせていただきます。
REACHは各部の部品同士の
クリアランスが非常にシビアである為、
折りたたみ、展開作業時に
車体への傷が非常に入りやすい性質がございます。
下記に注意ポイントをご紹介させていただきますので
ご注意いただきながら作業ください。
今回の車体の折りたたみ手順は
まず、展開されている状態から
各変速ギアを
前側ギア→アウター(外側の大きいリング)
後側ギア→ロー(内側の大きいリング)
にそれぞれ入れておいていただくと
リアディレイラーがコンパクトに収まった状態となります。
※
このあたりは使用するギア比や個体差によって変化していきます。
この先の消耗などによって車体状態が変化、
チェーン外れなどの頻度が多い場合は都度調整をしていきます。
フロントハブアクスルを緩めて
前輪を車体から取り外します。
サイドスタンドは立てた状態
(駐輪状態)にしておいてください。
次に左足側のクランクが
地面に水平かつ車体前方へ向くように
位置を調整していただきます。
※
上記の車体全体画像の逆の状態となります。
中盤の外した前輪をフレームへ組みつける時に
作業がスムーズとなります。
先の作業が終了したら前後フレームの中央にある
赤色の樹脂サスペンション通称「リアエラストマ」を
画像のように前フレーム側の軸から引き抜きます。
※
リアキャリアが装着されているので
動作が通常よりも渋く感じられるかと存じます。
引き抜き動作の際にはリアキャリアよりも
リアフレーム本体に力を加えていただくことで
よりスムーズに動作が行えるかと存じます。
リアエラストマを引く抜く動作の際に
リアサスペンションの純正剛性強化パーツ
「PUリング」を取り外して別途保管いただくことで
移動中、保管中の予期せぬ落失の防止となります。
※
PUリングとリアエラストマの間には若干の遊び(隙間)がございます。
走行を重ねるうちにエラストマ本体が
体重によって若干押しつぶされる(変形する)ことによって
PUリングのフィット感は変化していきます。
前輪を取り外して
リアフレームを折りたたんだ状態
右側面(チェーンリング側)から
チェーンリング裏側にある小さなピンとフックによって
折りたたんだリアフレームをメインフレームに固定するデザインです。
フックの操作レバーはリアフレームの裏側(車体下部)にございます。
冒頭で各変速ギアを
前側ギア→アウター(外側の大きいリング)
後側ギア→ロー(内側の大きいリング)
にそれぞれ入れておいていた為、
リアディレイラーがコンパクトに収まった状態となります。
※
このあたりは使用するギア比や個体差によって変化していきます。
この先の消耗などによって車体状態が変化、
チェーン外れなどの頻度が多い場合は都度調整をしていきます。
車体の反対側、左側面(ディスク側)のご案内となります。
サイドスタンドは立てた状態(駐輪状態)での折り畳みとなります。
前フォークとのクリアランスは非常に狭く、
接触が発生しやすい為、折り畳みの際には
傷防止のための緩衝材や
厚手のタオルを挟んでいただくことが
有効となるかと存じます。
部品同時の接触が発生しやすいポイントとして
右側クランク先端とリアキャリア左側ステーもございます。
クランクの位置は後輪の不意な動作によって変化する為、
作業時にはご注意ください。
リアキャリアには
マジックテープつきのベルトが付属しております。
このベルトを図のようにメインフレームと
後輪をまとめるように巻きつけていただくことで
先の前後フレームの固定フックにかかる負担を
低減することができます。
※
状況によってはトップチューブ(上段パイプ)と後輪のみを
固定することで固定力が高まる場合もございます。
ベルトを巻き終えたらメインフレーム下部にある
このフックをご覧ください。
このフックの隙間は前輪のフロントハブアクスルが
ぴったりと入るようにデザインされています。
こちらにクイックリリースの容量で外した前輪を組み付けます。
この時は前フォークに固定するほどの固定力は必要としません。
前輪の組み付けが終了したら
ハンドルステムの根本のレバーを開いて
前フォークからステム本体を引き抜いていきます。
引き抜く際には画像の杭の部分がガイドとなっておりますので
左右に無理に抉ることなく、上へ向かって
ゆっくりとステムを引き上げてください。
ハンドルステムの取り外しが出来たら
図のようにハンドルをフレームへよりかけていきます。
この時、ハンドル本体は前輪のように車体への固定はされません。
あくまで添えるだけとなります。
※
この時、必要に応じて先のベルトなどを使用して
ハンドルを車体へ固定を行ってください。
上部からハンドルの配置を見たものとなります。
ハンドル左側(ステム側)が前フォークの軸近くに位置します。
右側のハンドルドロップ部分はメインフレームの内側へ入ります。
全ての作業が終了したらゆっくりと
シートポストを下げて固定してください。
展開作業は原則として
おりたたみ作業の逆手順となります。
まず、シートポストを引き上げるところからスタートします。
ハンドルステムを前フォークへ差し込む際には
ガイドに従って根元まで確実に固定を行ってください。
乗車時、走行前にはブレーキの動作確認と一緒に
このステム根元のクランプレバーが確実に固定されているかどうかの
確認作業を習慣化いただくことを推奨致します。
ステムの固定作業が整いましたら
ベルトを外してリアキャリアに巻き付け直します。
それが済んだら上記のレバーを操作して
前後フレームの固定フックを解除していきます。
フックの解除後はゆっくりと前後フレームを開きます。
フレームを開いた直後は
図のようにケーブル達が外側に飛びだしてくる場合がございます。
これはR8000の前変速の特殊なデザインや
お持ち込みのequal製のブレーキケーブルの
硬度を考慮した結果となります。
※
組み付け事例はございませんが
shimano 105 R7000系の配線も同様となる見込みです。
フレームから飛び出している
ケーブル達はフレームの内側へスルスルと必要な分だけ入っていきますので
乗車前には図のようにケーブルアーチを戻していただくようご協力願います。
最後に前輪を前フォークへ固定いただく際には
フォークの一番奥まで左右のズレなくアクスルを差し込んでいただき、
クイックレバーは図の位置で固定をいただくことを推奨いたします。
※
上記の位置は走行時、前サスペンションの動作時に
レバーが影響を受けづらい部位となります。
乗車時、走行前には各部の動作、固定を再確認いただき
安全第一でREACHをお楽しみください。
今後ともサイクルハウスしぶやが
REACHライフをバックアップさせていただきますので
お気づきの点などございましたらお気軽にお申しつけください。
また
REACHをご検討お客様は
当店にはREACH試乗車(フラットハンドル)もございますので
お気軽に店頭スタッフまでご相談ください。
ご来店心よりお待ちいたしております ♪
折りたたみ自転車&電動アシストミニベロ専門店》
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posted by サイクルハウスしぶや at 17:59|
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